工場勤務での仕事は睡眠時間が短くなるの?
「工場勤務=激務」とイメージしている方が多く、睡眠時間が短くなるのではないかとの不安があります。
工場によって働き方や勤務体制には違いがあるものの、残業が毎日のように続いて睡眠時間を削らなければならない状況にはなりません。
・日勤と夜勤に分かれる勤務体制の2直2交替型
・「日勤」「夕勤」「深夜勤」と分かれる3直3交替型
・工場を365日フル稼働させる4直3交替型
このような体制を取り入れているのが一般的で、日勤と夜勤をぶっ通しで働かされるようなブラック企業は少ないのです。
2直2交替型の日勤であれば17時~18時頃に仕事が終わりますし、夜勤でも26時~27時までくらいなのでそこまで生活リズムを崩さずに済みます。
「毎日睡眠時間が3時間で身体がボロボロ」というケースは少なく、工場勤務は意外にもワークライフバランスが整っているのです。
2交代制勤務の工場のメリットは?
工場の中でも、1日の勤務時間を2つに分けて従業員や社員へと働かせる2交代制勤務を取り入れているところが増えています。
労働基準法では1週間の勤務時間は40時間までと決められていますし、1日当たり8時間なので辛くありません。
中でも一定のリズムで生活を送れるのが大きなメリットです。
①1日当たりの労働時間は8時間で残業は長くても3時間程度
②工場の中で過ごす時間は12時間~13時間程度
③1日の半分程度は自由に過ごす時間がある
④十分な睡眠時間やプライベートの時間を確保できる
1日に6時間~7時間程度の睡眠時間は確保でき、ライン作業がメインの工場勤務では重労働は少ないからこそ疲れが溜まって取れない心配もないでしょう。
それに、2交代制勤務で夜勤の場合は深夜手当てを貰えますし、午後10時から午前5時までは賃金の25%増しなので大きく稼ぐことも十分に可能です。
交代勤務睡眠障害に陥りやすいのがデメリット
工場勤務では著しく睡眠不足に陥ることは少なく、日勤がメインであれば規則正しく健康的な生活が送れます。
しかし、日勤と夜勤のシフトへとバラバラで入っている場合、交代勤務睡眠障害に陥りやすいので注意しなければなりません。
これは2交代制勤務の工場で働くデメリットの一つで、不規則な睡眠リズムが長期間に渡って続くことで以下のような不眠の症状があらわれます。
・ベッドや布団の中に入って目を瞑っても中々寝付くことができない(入眠困難)
・一度眠りについても夜中に何回も目が覚めてしまう(中途覚醒)
・「起きたい」と希望する時刻の2時間以上前に目が覚めてその後に眠れない(早朝覚醒)
・眠りの質が浅くて睡眠時間を確保していても疲れが取れた感じがない(熟眠障害)
交代勤務睡眠障害は概日リズム障害とも呼ばれており、人手の少ない工場で勤務している方は埋めるために日勤と夜勤を繰り返さなければならず、睡眠時間があるのに眠れない状態に陥るのです。
具体的なメカニズムについて以下では簡単にまとめてみました。
①私たちは睡眠中に深い眠りのノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠を繰り返している
②深い眠りと浅い眠りが切り替わる時間は大よそ90分間程度
③一般的な生活スタイルでは夜に質の高い睡眠の割合が多くなり、朝方にかけて浅い眠りの割合が増える
④工場勤務で夜勤があると、朝方に眠って夕方過ぎに起きる形となる
⑤ノンレム睡眠が集中する前半パートにレム睡眠の割合が多くなる
⑥交代勤務睡眠障害を患って寝付けなくなる
日勤と夜勤のシフト制で働いている限りは自分の意思でコントロールできず、知らず知らずのうちに身体を蝕むケースが多いので注意が必要です。
交代勤務睡眠障害を対策するには?
工場によってはシフトに融通が利かないことがあり、人手不足で夜勤に回されてしまうことは少なくありません。
そこで、交代勤務睡眠障害を対策するに当たって何をすれば良いのか見ていきましょう。
・基本のリズムは日勤に合わせて、夜勤の日だけ勤務前に3時間程度の仮眠を取る
・夜勤明けに爆睡するのではなく、遅くても午後の3時には起きて次の日の日勤に備える
・不規則な交代勤務で仮眠が取れない時は日光浴やカフェインで眠気を解消する
工場勤務では眠気に気をつけなければならず、頭がボーっとした状態で作業していると確実に効率が悪くなります。
自分のミスが原因で他の人に迷惑をかけてしまうことは多いので、仮眠を取ったり眠気解消法を試したりしてみてください。
生活リズムを崩したくない人は日勤のみの職場を探そう
日勤と夜勤が交互に入ると生活リズムはどうしても崩れてしまうので、日勤のみの職場を探すのは選択肢の一つです。
・日勤のみのお仕事です
・週休2日制で夜勤はありません
・人気の昼間のお仕事です
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